ひめゆりの塔

あまりにも有名ではありますが、どこか遠い存在だった「ひめゆりの塔」。
この機会に是非訪れてみたいと、コチラに時間のウェイトを割いたのです。
そして現場に到着し、いきなり衝撃を受けるとともに、自分の無知が恥ずかしくなりました。

ひめゆりの塔」の内容は割愛するとして、私はただ「戦死されたひめゆり部隊のモニュメント」がそこにあるだけだと思っていたのですが、その前には大きな洞窟が口を広げ、前方にある石碑には「沖縄陸軍病院第三外科壕跡」と彫られていました・・・。
つまり、ココがその現場であり、「病院」と呼ぶにはあまりにも厳しい、洞窟跡の上に石碑が建てられていたわけですね。
何度覗いても、「こんなのどうやって出入りするんだ」と絶句するほど深い穴の底を眺め、当時の過酷さのほんの断片でも、圧倒されてしまいました。
併設されている資料館ももちろん入場。

この資料館で更に圧倒されたのは、第三外科壕跡を穴の中から見た、実物大のジオラマ
こんな奥深い穴の中で病人の看護に当たり、上を見上げればほんのわずかな光が差し込む穴の入り口からいつアメリカ軍が攻撃してくるかも知れないという恐怖・・・。
想像するだけでも気が狂いそうなこの状況に、当時の女学生の方々が耐えていたのだと思うと、塔の前の衝撃よりも更にきつく胸が痛みました。
あらためて、合掌。