珍しく雑感

大阪都構想住民投票
20代・・・賛成多数
30代・・・賛成多数
40代・・・賛成多数
50代・・・賛成多数
60代・・・賛成多数
70代・・・圧倒的反対多数
結論・・・反対多数で否決。
・・・巷で「老害」と言われている現象です。
次世代を担う世代が賛成多数であるにも関わらず、70代のみの圧倒的反対多数の反対理由が「マイナスイメージ=市営交通フリーパスが廃止になるかもしれないetc・・・」や「現状維持希望=変化する事への抵抗感」など、「将来のツケを子供たちに回すな」とか言ってる割に身近な損得が優先されている現状;。
でも、それ以上に「自分の一票じゃ何も変わらない」とタカを括って投票しなかった20代〜40代が何万人もいただろう事実。
今回ほど、一票の重みを感じたことは無かったでしょうね。
・・・これも巷で「若害」と言われていて、私は個人的に両方とも感じてましたので、そりゃ投票に熱心で住民比率の高いご高齢者の主張がまかり通るわ・・・とも思ってしまいます。
せめて「反対しないとこうなる恐れがあります!」と声高に叫んでいた駅前の議員さんに、返す刀で「今まで大阪が無駄遣い行政だったのも事実なので、反対してもこういう案があるのです!」と立派な対抗案を出してほしかった、と言うのが正直な気持ち。
ならば私ももっと比較検討できたはず。
「反対だー反対だー、悪くなるー悪くなるー」と叫んでるだけの人を見るにつけ、自分が営業している時の事を思い出してました。
営業時にシステム導入に真っ先に反対するスタッフが必ずいます。
「これを入れると私達はこんなにマイナス面がある」とアレコレ理由を付けて得意げに喋るんですが、それを相殺して余りあるプラス面には決して目を向けようとしない。
・・・当然だ。
その人からすれば、それを認めたら「“のほほん”と慣れ過ごしていた自分のルーチンが変わってしまう。身入りは同じなのに新しい仕事を今から覚えなきゃいけない。今の自分の地位とスタイル(業務内容)を維持したい。」という気持ちが「ゴール」なのですから、繰り出される言葉はすべてそこへ向かって吐き出されているのです。
しかもそういう人たちは決まって「お客さんにも不公平感が出て、私が良くてもお客さんからクレームが来る」という言い回しを使います。
私一人が反対しているわけではない、全体を慮って反論しているのだ、というアピールなのですが、全国を営業して成功しているクライアントさんもたくさん見ているので、「不公平感を与えている元凶は、実はちゃんと運用をしていないスタッフが生み出している悪しき産物である」という回答が出ているわけで、その反論がどれほど滑稽に響いているかを喋ってる本人は理解していません。
実際にそういうスタッフの多い所にシステムを導入すると、大概失敗します(笑。
システム導入に反対するにしても、こちらが納得するような具体的な事案を矢継ぎ早に列挙し、「それでもこのシステムを導入するメリットは何ですか?」と聞かれると、「なるほど、それならば導入するよりも、今現状のスタイルを少し変えるだけでも良いかもしれないですね」と言った流れになり、営業の枠を超えて「導入せず」にうまく対応する方法を一緒に考えたりする事もあるわけです。
転じて、導入して成功する所のスタッフさんは必ず「システムの運用方法」に関して、想定されるマイナス面が出たときの「対処方法」を質問してきます。
もう、その心構えからして全然違う(笑。
つまり発想は一緒でも、想定する(もしくは目標とする)ゴールが違っているのです。
今回の住民投票の比較対象話として出回っているのが被災地の復興の話。
復興計画を進める際、60代以上の高齢者は復興計画に参加しないと決めた自治体がありましたが、現状で一番復興が早いのがその自治体だそうです。
宮城県女川町」だったかな・・・;、すみません、どこの自治体だったかの情報は聞きかじりですが;。
でも、そんな話が比較対象としてネット上で拡散するくらい、今回の投票結果の統計ではっきりとその傾向が読み取れたのもうなずける話ですね。
70代で賛成票を投じた30%の方は尊敬に値しますね。
まぁ、そんな雑感ですw。